噛み合わせ(咬合)について
噛み合わせがずれるということで全身にどのような影響がでるのでしょうか。
下顎は筋肉によって頭に吊り下げられた状態です。そのため顎の位置がずれる(=噛み合わせがずれる)ことにより、重い頭もずれることにつながります。
頭の位置がずれることにより体が傾き、全身への歪みを引き起こすのです。首、背中、腰の骨の周辺には血管、筋肉、神経が走っており、身体が歪むことによってそれらを圧迫し、首の痛みや肩こり、腰痛、頭痛などの不定愁訴を引き起こす可能性があるのです。
噛み合わせが悪いことによる影響
- 噛み合わせが悪く、食べ物を十分に噛み砕くとができないと唾液の分泌量が少なくなり、唾液による口腔内の殺菌作用が期待できなくなります。
そのため、口の中に細菌や汚れが溜まり、歯の病気にかかりやすくなったり、口臭の原因になったりします。
- 食べ物を十分に噛み砕くことができず、唾液の分泌が悪くなります。
その結果、消化しにくい状態で食べ物が胃まで到達し、胃腸に負担がかかることになります。
- 肩凝りや腰痛・頭痛等、慢性的な疲労感を引き起こすことがあります。
- 成長発育期にある子供の場合、顎の変形を起こすこともあります
このような症状に心当たりのある方は、是非一度歯医者さんに相談してましょう。
矯正歯科治療からの解決策を教えてくれるはずです。
悪いとされる噛み合わせの症例
- 上顎前突(出っ歯)
- 上の歯が前に突出している状態を上顎前突(出っ歯)と呼びます。
- 歯が前に出ていると、見た目が悪いのはもちろん、歯が折れたり唇を切ったりしやすくなります。
- 反対咬合(受け口)
- 下の歯が上の歯より前に出ている状態を反対咬合(受け口)と呼びます。
- 受け口の人は、食べ物を十分に噛むことができないだけでなく、発音に支障をきたす恐れもあります。
- 開咬
- 奥歯を噛んでも前歯が噛み合わず、口が開いている状態を開咬と呼びます。
- 幼少期に指しゃぶりや舌を出すクセがあったことや、遺伝などが原因となります。前歯で食べ物を噛み切れないだけでなく、発音も正しくできません。